多岐にわたるフレイル…早めに気がつこう
プレフレイルで気がつこう

高齢者が要介護状態になるのを遅らせて、健康寿命を延ばすには、フレイル状態が軽いうちからケアすることが肝要です。いわゆる「プレフレイル」時期に気づいて対策することが大切なのです。プレ状態であれば、フレイルの進行を緩やかにしたり、健康な状態に戻せたりします。

フレイル予防の3本柱

フレイル予防は、適度な身体活動、栄養バランスの取れた食生活、社会活動への参加が3本柱となります。ちょっとした身体活動でも継続していると死亡リスクを下げられ、筋力低下を防ぐことで転倒や骨折による寝たきりリスクを軽減させられます。栄養については、色々とバランスよく食べることが大切ですが、特に、筋肉の素となる魚、肉、卵、大豆製品、骨を強くする牛乳や乳製品を多く摂りましょう。そして、よく噛むことも大切です。

オーラルフレイル

栄養に関わることで覚えておきたい言葉がオーラルフレイルです。噛む力が衰えると硬い食べ物を咀嚼しにくくなり、食べるものが軟らかいものへと変わり、ますます口腔内の筋力が衰えます。噛むことによって分泌されるだ液が少なくなり、そうすると食べ物が消化不良になりやすく胃腸への負担が大きくなります。そのようになると、食べること自体が億劫になり徐々に食欲もなくなり、さらにだ液の分泌量が減っていきます。だ液には口腔内の雑菌繁殖を防ぐ効果もあるので、だ液量の減少で歯周病を発症しやすくなるという負のスパイラルに陥ります。

なぜ大切?

オーラルに関係することは、栄養的身体的なフレイルに関わるだけでなく認知フレイルにも関わっています。咀嚼機能が弱まると口腔内の健康が阻害されますが、同時に、噛む機会が減ることで脳への刺激が少なくなって脳の血流量が減少するのです。また、咀嚼機能の低下により食べられる食品が限られることで、健康でいるために必要な栄養素が脳へ吸収されず、認知機能が衰えていくリスクも危惧されます。

    

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