高齢化社会において必須の単語 〜フレイル〜

「201」の日

日本老年医学会などを中心として、2月1日が「フレイルの日」と制定されました。2月1日を「201」書き表し、「フ(2)レ(0)イ(1)」との語呂合わせから決められた日にちです。フレイルの概念や予防の重要性を多くの人に知ってもらい、健康長寿社会の実現を図ることが目的です。

当初は身体的なもの

2月1日と決まったのは語呂合わせからですが、真冬の寒い時期の日になったことは意味があったのかもしれません。寒さが厳しい時にはどうしても運動量が減りがちだからです。フレイルの概念が米国で最初に言われ始めた頃は、身体的な問題に関する事が主に考えられていました。運動器の障害で移動機能が低下するロコモティブシンドロームや、筋肉が衰えてしまうサルコペニアなどが代表的な身体的フレイル状態です。そして、体を動かさないことが、さらにフレイルを深刻な状態にすすめてしまうのです。

今は3つのフレイル

最近のフレイルの定義は、健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体能力や認知機能の低下がみられ、生活機能が障害されて心身が脆弱(フレイル)になった状態を指します。フレイルは身体的機能だけではなく、うつ状態や軽度の認知症などの精神的心理的なものも含みます。さらに、一人暮らしや経済的理由など加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することで生じやすくなる社会的フレイルも含まれます。

社会的フレイルの重要性

当初は身体的な要素が大きいと思われていたフレイルですが、最近では社会的フレイルの重要性が認識されています。社会とのつながりを失うことが、身体的及び認知的フレイルの入口となってしまうのです。身体運動のみをしている高齢者のフレイルリスクと、身体運動はしていないが趣味や地域の活動など社会的な活動をしている高齢者のリスクを比べたところ、体は動かさずとも社会活動をしている人の方が、フレイルに陥るリスクが3分の1だそうです。

   

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