しっかりとした知識を持つことが大切 「糖質」
カロリーは減らさなくてOK

血糖値を下げるには食事の量やカロリー総量を減らすようにすべきと思い込みがちですが、血糖値を下げるには食事量やカロリーを減らさなくても大丈夫なのです。今までと同じ量を食べても摂取カロリー総量が同じでも、糖質さえ少なくできれば血糖値は下げられます。

お肉は糖質少なめ

糖質を減らした分のカロリーが減ったら、その分はタンパク質や脂質を増やしましょう。しっかり摂りたいのがタンパク質で、タンパク質をしっかりと摂れる肉類はおススメです。牛肉、豚肉、鶏肉、どの肉でも糖質は少ないですし、脂多めの部位でも脂質は多くても糖質はそれほど多くありません。さらにおススメ食材なのが卵です。食物繊維とビタミンC以外の栄養素を幅広く含んでいるのに低糖質であるというとても栄養的に優秀な食材です。

糖類ゼロ≠糖質ゼロ

糖質を減らしたい時に落とし穴になりそうなことが「糖類と糖質の違い」です。買い物をする時に「糖類ゼロ」と書かれている商品パッケージを見て、糖質がゼロと思い込んでしまいがちですが、それは勘違いです。「糖類ゼロ」というのは、糖質のうち砂糖やブドウ糖などの砂糖類が含まれていないという意味です。でんぷんなどの多糖類は含まれていることも多いので、糖類ゼロ≠糖質ゼロということはしっかり頭に入れておきましょう。

腸内環境が大切

そして、血糖値を下げるためには、体の中に入る食べ物を気にするだけでなく、自身の腸の状態をしっかり整えることが大切です。最近では腸そのものと血糖値の関係が明らかになっていて、腸内環境が悪化して便秘や下痢などの問題があると交感神経が優位になる状態が増えます。すると、そのことでホルモン分泌が乱れてしまい血糖値が上がりやすくなるのです。また、腸内環境の悪化によって腸内細菌のバランスが崩れると、血糖値を下げる細菌が減少することも判明しています。

    

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