血糖値を上げる?下げる? ー意外なもの
ストレスで高血糖に

万病の素と言われるストレスは血糖値にも関係があります。ストレスを感じると、それに対して抗ストレスホルモンが分泌されます。するとインスリンの分泌が抑えられてしまうのです。しかも、ストレスを感じると自律神経が交感神経優位となり、そのことがさらにインスリンの働きを下げる要因となります。

歯周病菌は大敵

口から取り入れる食材と血糖値の関係が深いのは当たり前ですが、じつは口の中そのものも血糖値と深い関係にあります。それが歯周病との関係です。歯や歯肉に付着した細菌が炎症を起こすと歯周病になりますが、この菌が体内に侵入すると脳卒中や心筋梗塞を引き起こすことが分かってきました。糖尿病もそのように歯周病の影響を受ける病気の1つで、歯周病菌による炎症がインスリンの働きを低下させると分かっています。

ちょっとだけでも体を動かす

一方、日常生活で簡単にできる血糖値を下げる方法があります。ぜひ実行して欲しいのが、食後に体を動かすことです。といっても、ハードな運動を行う必要はありません。ストレッチをする程度に体を動かせば十分です。体に取り込んだ糖は筋肉を動かすためのエネルギー源となるので、食後に少しでも体を動かして消費する糖の量を増やせば、その分血糖値は下がりやすくなります。ちなみにウォーキングも、血糖値を下げることを意識するのであれば、食後30分以内に歩くのがおススメです。

アロマが血糖値を下げる

日常生活で血糖値を下げるのに良いものの1つがアロマです。嗅覚と高血糖との関係は結び付きにくいものですが、アロマには血流を良くして代謝を上げたり、副交感神経を刺激してリラックスさせたりする効果があります。それに、樹木の香り成分にも血糖値を下げる効果があります。樹木の発する香り成分によってストレスホルモンが低下することが分かっており、ストレスホルモンが下がると、血糖値を下げるのに良い効果をもたらすからです。

    

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