毎日コツコツため込もうーカルシウムと日光
カルシウムは毎食ごと

コロナ禍において気になる栄養素はカルシウムです。骨を作り、脳神経の興奮を抑える働きをする大切なミネラルです。実はふだんから必要量を摂取しにくいミネラルなのです。より多く摂取するには一度に摂らずに小分けに、つまりできるだけ毎食ごとに摂りましょう。

吸収率が悪い

夜間は骨の細胞の働きが高まるので、夕食に多めに摂ると効果的です。また、カルシウムの吸収率の悪さも認識しておきましょう。摂った量の全てが体内に吸収されるわけではなく、一番吸収率の高い牛乳でも約40%で、小魚で30%、野菜では20%と、かなり低いのです。そして、インスタント食品、スナック菓子、清涼飲料水などに多く含まれるリンの取り過ぎにも気をつけましょう。リンの摂りすぎはカルシウムの腸からの吸収を妨げます。

ビタミンDが摂れていない

カルシウムの吸収を高める栄養素として大切なのがビタミンDです。ビタミンDは腸管でカルシウムを吸収する際に助けとなり、カルシウム濃度を一定に保つ機能もある重要な栄養素です。じつはコロナ禍で問題となっているのがビタミンDなのです。ビタミンDはシャケなどの魚介類やきのこ類に多く含まれますが、体内でも生成することができます。日の光を浴びることで体内で生成されるのです。

コロナ禍で日に当たれていない

もともと日本人の80%が「ビタミンD不足」に陥っていました。さらにコロナ禍によって日に当たる時間が減ってしまい、よりビタミンDが不足している人が増えているのです。カルシウムとビタミンD、この2つの大切な栄養素がしっかり摂れているか、自身の生活を振り返ってみましょう。少し食生活に気をつける、日光に当たる時間を意識的につくる、そうしたちょっとした気遣いで大切なカルシウムとビタミンDを体内に蓄積できるのです。

    

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