「怒り」・・・我慢ではなく、コントロールするもの
アンガーマネジメント

日々のニュースや日常生活では、ストレスの溜まる情報や状況が次々と起こるでしょう。それに対抗するために必要なのが「アンガーマネジメント」です。これは怒らないことを目指す精神修行ではありません。怒りに振り回されずに、怒りを上手にコントロールすることを目指すものです。

怒りの原因に向き合う

怒りと上手につきあうには、「なぜその感情が生まれるのか」、つまり、その原因を探ることが大切です。怒りというのは何らかの要望を実現させるための表現方法の1つであり、それによって何か物事を動かそうとするために出てくるものなのです。そのため、怒りは二次感情と言われます。最初に、苛立ち、恐怖、不安、寂しさなどの一次感情があり、それが怒りという表現として噴出しているのです。怒りの前にある感情と、その原因となっている事柄にこそ目を向けることが大切です。

6秒間だけ抑えてみる

怒りのピークは6秒間だと言われ、その間だけ怒りを抑えられれば、怒りにまかせた衝動的な行動を抑えやすくなります。怒りは、自分の「こうあるべき」という価値観が破られたときに生まれます。そのため、自分にどのような「こうあるべき」があるかを知っておくことが役に立ちます。自分の「〜すべき」が多くて強いほど、怒りが生まれやすいので、不要な「〜すべき」はできるだけ捨てて、許容範囲を広げていく努力も必要です。

割り切りも大切

自分の怒りによって変えられることと変えられないことを理解することも大切です。どうにもならないことにイライラしたり思い悩んだりすることは、不要なストレスを抱え込むだけです。自分にコントロール不可能なことは「仕方がないこと」と割り切って、自分ができることに集中しましょう。

    

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