このホルモンがストレスを抑えて和らげます。オキシトシンは、エンドルフィンの分泌を促して体の痛みを改善したり、自律神経の働きを整えて不眠や胃腸障害を改善したりします。また、精神安定に欠かせない脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌や、やる気を起こさせるドーパミンの分泌を促す作用もあることが解明され始めています。

この触れ合う、抱きしめるという効果は人と人に限定されません。犬と触れ合うだけでもオキシトシンは増加することが分かっています。また、実際に触れていなくても、好きな人や信頼できる人の声を聞くだけでもオキシトシンが分泌されることが分かっています。そして、電話で話をしながら抱き枕を抱いていると、より効果が高くなるようです。

人との触れ合いがなくても入浴によってオキシトシンが出るのが分かっています。温かいお湯が肌に触れることで脳に快適な感覚刺激が伝えられます。また、入浴でホッとすることによる心理的な刺激も視床下部に伝えられます。この両面の刺激によって、オキシトシンの分泌が促進されるのです。全身を湯に浸けなくても手浴だけでも効果があるようなので、手軽にお湯で手を温めましょう。

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