原始的な感覚を刺激する 「アロマの効用」

嗅覚は最も原始的な感覚

嗅覚は五感の中で最も原始的で特殊な感覚といわれています。鼻腔に入った香りは大脳辺縁系を刺激して、そこで瞬時に古い記憶や本能行動と結びつき、さらに視床下部へと伝わり生理反応が現れます。嗅覚からの刺激は大脳新皮質による知的な解釈を通さずに、きわめて直接的に心身に作用するのです。

アロマオイル

さまざまなストレスに囲まれて生きる現代人の心や体の不調を穏やかに回復し、健やかに生活するために、香りは欠かせない要素といえます。オススメしたいのは植物の香り成分を抽出したアロマオイルです。使い方としては、眠るときだったら枕元に2〜3滴たらしてもよいですし、アロマポットやディフューザーを使って香りを広げることもできます。お風呂に1〜2滴たらして芳香浴をするのもおすすめです。

心を癒やす香り

アロマオイルにはさまざまな種類がありますが、心が疲れている時には交感神経を働かせすぎている状態なので、体を休ませる副交感神経を働かせやすくする匂いのものがオススメです。副交感神経に作用する精油として主なものは、ラベンダー、マージョラム、カモミール、サンダルウッドなどです。また、グレープフルーツ、ベルガモット、オレンジなどの柑橘系の香りや、ローズ、ゼラニウムなどのフローラル系の香りは、リラックスの作用もある上、不安感を和らげるのにも用いられます。

アロママッサージ

オイルを効果的に使うにはアロママッサージが一番です。オイル成分が体にじかに浸透して、心と体の緊張をほぐし、自律神経やホルモンバランスを整えます。特に効果的なのは、眠る前に足裏に塗って優しくマッサージをすることです。足裏は意外にもアロマオイルの吸収が良い部位なのです。眠りにつきやすいアロマを塗って睡眠をしっかり取り、心のケアに努めましょう。

    

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