夜のお風呂に加えて…大切なのは朝!


体温と眠気の関係

人の体温は明け方に最も低く、日中にかけて徐々に上がり、夕方から夜にかけて最高点となり、夜間に次第に下がるのが良いリズムです。体温が下がり始める頃に眠気がくるので、就寝時になっても体温が下がり始めないと、寝つきが悪くなります。就寝時に体温を下げるには、夕方から夜にかけてしっかり体温を上げる必要があります。それに最適なのが就寝4時間前のお風呂なのです。

良い睡眠のために

しかし、良い睡眠のためには夜のお風呂だけでは不十分です。実は、睡眠にとって一番大切な時間帯は朝なのです。私たちの体内には自然の変化に適応する仕組みが組み込まれていて、これを生体リズムと呼びます。これがしっかり働いていないと、不眠になりやすいのです。

朝の光を浴びることが大切

生体リズムは朝になって太陽の光を浴びることでリセットされて、活動の方向に向かいます。朝を感知した時から約10時間、活動的な状態を保つように体温や血圧をコントロールされます。そして、約14時間後には体内時計が脳に信号を送って体を休めるホルモン分泌を増やし、その1〜2時間後に眠くなる仕組みになっています。つまり、就寝時間から14〜16時間ほど前に太陽の光を浴びると、自然に眠気がおとずれるのです。

昼寝の活用

私たちの体内に備わる生体リズムは24時間のものだけではありません。約半日周期、12時間のリズムでも起きています。昼食後に眠くなるのは満腹感だけが理由ではなく、体内時計によって起こる生理的な現象なのです。眠気を解消して仕事の効率を高めるためにはプチ昼寝が有効です。ただし時間は15〜20分、長くても30分で切り上げましょう。人は最初の15〜20分は浅い眠りですが、それ以上になると深い眠りになってしまい、夜に寝つきにくくなる可能性があります。

    

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