食事は「どう」食べるかが大切 〜噛む〜

噛む回数が減っている

日本人の食事にかける時間が減っています。早く食べることは不健康に直結する悪い習慣なので、食事は「ゆっくり」する習慣をつけましょう。食事が早くなっている原因の1つにあげられるのが、噛む回数の少なさです。戦前には一回の食事で噛む回数は平均で1420回だったのに対し、現代では620回にまで減っています。

噛むのが大切なのは…

健康維持に必要な栄養素を食物からしっかり取るには、よく噛んで食べることが大切です。「噛む」ことの効用を十分に引き出すには、歯ごたえのあるものをよく噛んで食べることが必要です。最低でも1口につき30回以上、出来る限り多く噛むようにしましょう。よく噛むと、本当に様々な効用があります。「噛む」ことは、健康と長寿の基礎といっても過言ではありません。

噛むことの効用

【消化・吸収を促進】
よく噛んで細かく砕き、唾液中の酵素と混ぜ合わされると、消化吸収が促進します。例えばビタミンCの吸収量は、飲み込んだ時と比べて3倍になります。
【口や顎の成長を促進】
歯ごたえのあるものをよく噛むと、代謝を活性化します。成長期の子どもにとって、口や顎の成長と発育は特に大切です。
【脳の働きを活性化】
食べ物をよく噛むと脳の活動が促進され、子どもの脳の発達や、老化のリハビリに効果があります。
【免疫機能を向上】
歯ごたえがある食物を噛むことによって、免疫機能が向上します。逆に、柔らかい食べ物は免疫機能を低下させます。
【食べすぎを抑えダイエットに】
よく噛むと、抗肥満物質である神経ヒスタミンが脳内に放出され、過剰な食欲を抑えてくれます。

    

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