メカニズムを知って、しっかり予防を


熱中症は体温調節機能の破たん

熱中症とは、高温の環境下において、体温の調節機能が破綻するなどして、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れて発症する障害の総称です。
体温よりも気温が低ければ、皮膚から空気中へ熱が移りやすく、体温の上昇を抑えることができます。また、湿度が低ければ、汗をかくことで熱が奪われ、体温を上手にコントロールすることができます。

気温と湿度が高いと、体温調節できず

しかし、気温が体温より高くなると、空気中への熱の放出が難しくなるため、体温調節は発汗だけに頼ることになります。ところが、真夏日によくあるように、気温が高いだけでなく湿度も高いと、汗をかいても流れ落ちるばかりで、ほとんど蒸発しなくなり、発汗による体温調節すら、出来なくなってしまうのです。

熱中症予防 7箇条

直射日光を防ぐ(屋外では帽子や日傘を、室内ではカーテンやすだれを)
吸水や速乾素材の衣類を着る(なるべく薄着にする)
◇エアコンは28度に設定する
適切な水分補給をする(コラム「夏には不可欠!上手な水分補給」参照)
急な運動はしない(徐々に暑さに身体をならしてから)
◇睡眠不足や風邪気味など、体調の悪い時には無理をしない
◇下痢など脱水気味の時は、特に注意が必要

熱中症になってしまったら・・・早めの対処を

熱中症の症状は、初期のうちには、めまいや失神、筋肉痛や筋肉の硬直、大量の発汗などが起こります。この時に、涼しい場所へ移動して水分を取る必要があるのです。熱中症は、早めに対処することが大切です。放置すると、頭痛や吐き気、倦怠感、意識障害やケイレンなどを起こし、さらに、意識障害を起こすと、命の危険が出てきます。

    

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