夏に注意の「熱中症」・・・近年は患者が急増


熱中症の患者が増えている

夏場に気をつけなければならないのが熱中症です。温暖化の影響なのか、近年はかなり高温になる日も多く、熱中症にかかる人の数も増大しています。昨年夏の救急搬送人数は2万人を超えており、注意が必要です。

職場の熱中症予防策〜13年ぶりに改定

熱中症の死亡例は職場でのケースが多く、職場での熱中症は、重症化しやすい傾向にあります。そうした事情をうけ、厚生労働省は今年、熱中症の予防についての通達を、13年ぶりに改定しました。
詳しくお知りになりたい方は、下記サイトを参考にして下さい。
「職場における熱中症の予防について」パンフレット

室内でも安心できない!

熱中症といえば、炎天下で激しいスポーツをしている時になりやすいと思いがちですが、直接日光に当たらない室内でも起こります。体温調節するための発汗機能が低い高齢者や乳幼児などは、特に注意が必要です。例えば、エアコンをつけて車を走らせていても、後部座席の幼児が熱中症になったという事例もあります。

室内での熱中症〜3つの原因〜

室内で熱中症になりやすい原因として、次の3つがあります。
◇室温が高い     ◇水分不足     ◇湿気が高い
周囲の温度が高いと体に熱がこもってしまい、汗をかけずに脱水状態になると、熱中症を起こしやすくなります。ノドが渇く前に、こまめに水分補給しましょう。


おまけの豆知識
イルカやクジラも熱中症になることがあります。通常は脱水症状になりませんが、海岸に打ち上げられた場合は、海水で血液を冷やせなくなり、熱中症の状態になってしまいます。打ち上げられたクジラに海水をかけるのは、皮膚の乾燥だけでなく、体温の上昇を防ぐ目的もあるのです。

   

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