影響が大きすぎ! 〜耳・目・口内の衰え〜
五感が衰えてくると…

外界の情報を捉えるために、人には視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感があります。五感から伝わる情報が刺激となり脳は働きだします。五感が衰えてくると、脳へ送られる情報が減ってしまい、脳の働きを低下させる恐れがあります。

最大の影響は「聴覚」

「認知症リスクを高める14のリスクを評価」した研究では、例えば、高血圧のリスクがなければ世界全体の認知症発症を2%減らせると試算されます。肥満が1%、糖尿病が2%というなか、聴覚障害は7%もの高い数値です。さらに、目の矯正装置である眼鏡に抵抗がない人が多いのに対して、耳の補完装置である補聴器は、いったん使い始めても「合わない」と感じ、使い続けない人も多く、難聴は認知症の最大リスク要因と考えられています。

視覚の影響も大きい

生活の多くの情報は目から得られ、視覚からの情報量は8割以上と言われます。見えづらさが原因で受け取れる視覚情報が減れば、脳の働きを低下させる要因になります。字を読むのが面倒になるのは、認知機能が低下したというより、見えづらさの影響が強いと言われています。また、水晶体の変性が加齢とともに進行する白内障は、高齢者にとって避けて通れない疾病です。高齢者の発症率は高く、60代で70%以上、70代では80%以上に達します。白内障への対処が早めにできれば、手術療法の前に目薬による治療によって進行を遅らせることも可能となり、認知症予防の一手となります。

噛むことの大切さ

口の中の状態も認知症に関わりがあります。歯や歯ぐきのトラブルによって、しっかり噛めなくなると脳への刺激が減ります。噛むことは脳の活動を活性化させるからです。噛むことでアゴの筋肉が動いて顔周辺の血流が増加し、それが脳へ波及して脳に新鮮な酸素や栄養が運ばれます。さらに、噛むことは記憶や注意力に関与する前頭前皮質という部分を刺激します。こうしたことから、よく噛むことは認知機能向上を促す可能性があるのです。

    

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