つながりは大切!「社会的孤立のリスク」
繋がりがあると

さきほど挙げた「認知症リスクを高める14のリスク評価」のうち、聴覚障害の次に影響が大きい項目が「社会的孤立」です。65歳以上を対象に10年にわたる調査によれば、多様なつながりがある人ほど認知症発症のリスクは減る傾向が見られます。

当てはまるか否かで…50%リスクが違う

「配偶者がいる」「家族とやりとりがある」「友人と交流がある」「地域の活動に参加している」「何らかの就労をしている」…これら5項目をすべて満たす人は、項目を1つ以下しか満たさない人より、認知症の発症リスクが50%近く減少するとの結果が出ています。人と会って話をしたり、一緒に何かしたりする際は、脳は活発に働き始めます。じつは、耳の聞こえづらさや目の見えづらさは、この社会生活とも大いに関係があります。耳や目の不調があれば、外出したり人と交流したりするのが億劫になり、自然と社会的活動が減る傾向にあるからです。いずれにしろ、孤独は脳の大敵なのです。

想い出を想起しよう

他の人との交流が脳に良い刺激を与えるのは確かですが、過去の自分との交流も脳に良い影響を与えます。認知機能の低下がかなり進まない限り、その人の古い記憶は保たれています。昔の出来事を思い出し、語ることで脳がより働くように促されます。そして、想い出を想起するという行為は、うつ病の改善にもつながるという効果も期待されます。うつ病は認知症リスクの1つに挙げられている項目で、うつ病リスクを下げることは認知機能低下のリスクを下げることにも繋がるのです。

運動とデュアルタスク

ここまで食事、睡眠、知覚、社会生活、想い出に関しての認知症対策を紹介してきました。これら以外に、さらに大きな影響があるのが身体を動かすことと言われています。そして、身体と一緒に頭を使う、いわゆるデュアルタスクの大切さも提唱されています。次回以降にこうしたことについても紹介していきます。

    

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