できる病院はまだ少ない 〜MCIの診断〜
気づいてから…4年

自身や周りの人たちが認知機能の低下が気になりだしてから、明らかな認知機能の低下があって初めて医療機関を受診するまでに、平均して4年ほどかかっているとの報告があります。最初の違和感から受診までの期間を短くできれば、その分認知症になる人を減らせるはずです。

境界はあいまい

認知機能の低下がすすむ前に、実際に認知機能が低下し始めているのか、低下しているならば原因は何なのかを明らかにできれば、その後の治療の選択肢は広がり、機能低下をくい止めたり健常な状態に戻したりできます。年をとるにつれて多くの人は「もの忘れが増えた」と感じます。「年齢相応のもの忘れ」と「病的なもの忘れ」は特徴が違うと言われますが、まったく別のものではなく、境界は曖昧で区別しにくいこともあります。

判断は難しい

認知症に対応できる一般開業医は増えています。しかし、持病で通院するついでに認知機能への不安を訴えても、「認知症ではない」と言われ、はっきり「軽度認知障害(MCI)です」と診断されないこともあるでしょう。医療機関に相談しても、「年齢的なもの」と言われておしまいにされる、CTやMRIなどの画像検査で「とくに問題なし」と言われる、もしくは「うつ状態」と診断される……現状はこうしたことが起こりやすいです。健常とも認知症ともいえないグレーゾーンだからこそ、簡単に診断がつくとは限りません。認知機能の低下が軽ければ軽いほど、その診断は難しいのです。

専門医か専門外来へ

MCI段階では、一般的な画像検査ではっきり分かる脳の病変は見当たらないことが多いです。ですから、「どこで診てもらうか」が重要です。地域の認知症対策の中核的な役割を担う医師として研修を受けている認知症サポート医や、「もの忘れ外来」等の専門外来、専門的な診断や治療をおこなう医療機関と指定されている「認知症疾患医療センター」等を受診しましょう。

    

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