こんなにたくさんあるの!? ―認知症の型―
一番多いアルツハイマー型

認知機能の低下を引き起こす病気にはさまざまな種類があります。全体の半数以上を占めるのがアルツハイマー型認知症ですが、その多さゆえ、認知症=アルツハイマー病と捉えている人もいます。実際はそれ以外のものも多くあり、1疾病ごとの割合は少ないですが合わせると全体の約4割にのぼります。

若年性に多い

例えば以前ピック病と呼ばれていた「前頭側頭葉変性症」は、前頭葉と側頭葉を侵す認知症です。全世代では1~3%の発症頻度ですが、若年性認知症では10%近くを占めています。記憶力や判断力の低下より先に、性格の変化が表れることが特徴です。大脳皮質のセロトニン活性が正常値より大幅に低下していきます。そのため、正式に認められた治療薬でないですが、抗うつ薬のSSRIが治療薬として有効とされています。

脳卒中後に急に起こる

アルツハイマー型の次に多いのが「血管性認知症」です。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血等の脳卒中の後遺症として起こるタイプの認知症です。急性期脳卒中の治療が一段落して、リハビリを開始する頃に発症しやすいです。他に、パーキンソン病と同時に現れる「レビー小体型」、脳に水が溜まる「水頭症型」やビタミンやホルモンの異常に伴う認知症などもあります。

さまざまなことが影響する

病名は単独で表示されることが多いですが、複数の原因が重なり合うことも少なくありません。例えば、アルツハイマー型認知症の約30%は、脳血管障害や事故による脳挫傷、アルコールの多量摂取などが合併した混合型認知症と考えられています。また、長期にわたるアルコール過剰摂取やうつ病の既往歴も認知症の病状に影響を与えると考えられています。高齢期の脳には長い人生におけるさまざまな影響が積み重なって認知症を発症しています。診断の正確性を高めるために、飲酒歴や精神疾患の病歴、薬の服用歴などは申告することが大切です。

    

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