肝臓に影響するの? ー腸内環境と歯周病ー
役割が多い

肝臓は主な役割だけで3つあり、1つめが有害物質を解毒してきれいな血液を心臓に送り込む、解毒の働きです。2つめが食事で摂った栄養を全身に運ぶ際に利用しやすい形に作り替える、いわゆる代謝です。そして3つめが、脂質の分解を助ける胆汁を作ることです。

3本目の血管

臓器には通常、血液を送り出す静脈と受け入れる動脈の2つの血管が通っていますが、肝臓にはさらに3本目の血管が通っています。これが門脈と呼ばれる血管で、全体の7割の血液が送り込まれます。小腸や脾臓から血液を得て肝臓へと送られる重要なパイプの役目を果たしています。肝臓は解毒や代謝などさまざまな働きがあるために大量の血液を必要とし、その大量の血液を送り込むために3本目の血管が存在しているのです。

腸内環境が影響する理由

門脈から送られる血液は小腸などからきますが、小腸は栄養を吸収する働きがあるため、そこから廻される血液には栄養分が多く含まれている一方、良くないものも廻されてきます。ですから、腸の状態が肝臓に大きく影響を与えるのです。腸内に悪玉菌が多いような状態であれば、そのたくさんの毒素を解毒する必要に迫られ、その分肝臓の負担が大きくなり、肝臓を疲れさせる一因になってしまうのです。

口腔内環境も?

さらに意外な関係性にあるのが、歯との関係です。口の中には数百種、数千億の細菌が生息しています。そして口内の悪玉菌が腸まで運ばれると、その分肝臓の代謝が低下して脂肪肝が増えるリスクが上がります。さらに口腔内に歯周病が起きている状態だと、炎症性サイトカインという物質が発生します。これがインスリンの働きを阻止するようになるため、身体の血糖値が上昇して、結果的に肝臓の中性脂肪を増やすことになり、脂肪肝を悪化させるのです。歯周病は脂肪肝や糖尿病と深くつながっているので、歯を健康に保つことは大切なポイントです。

    

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