食事をしたら眠くなるのは…当り前じゃない!

高血糖の悪影響

血糖値が高いと、将来的な糖尿病リスクが高まることはよく知られています。しかし将来的なことだけでなく、今まさに高血糖の悪影響が出ていることに対してはあまり気にされていません。食事をした後に眠気が起こったり仕事がはかどらなかったり、食べてすぐに小腹がすいたりしていないでしょうか?

「血糖値スパイク」

これは、食後に血糖値が上昇し、その後に大量にインスリンが分泌されて血糖値が急降下するという「血糖値スパイク」による症状です。糖質が多い、量が多い、早く食べるといった食事をすると、血液中に含まれるブドウ糖の濃度、つまり血糖値が上昇します。血糖値が上昇すると、すい臓からインスリンが分泌されます。この時に脳に供給されるブドウ糖が不足してエネルギー不足に陥るため、眠気がでたり体がだるくなったりイライラしたりする等の症状が表れるのです。

血糖値スパイクが起こると

こうした血糖値スパイクを繰り返すと、低血糖の時にさらに糖質を求めて間食が増えて、太りやすくなります。また、高血糖とは関係がなさそうなメンタルや肌にも悪影響がでます。血糖値スパイクでイライラや不安感を繰り返すのに加えて、自律神経が乱れて感情のコントロールが効きにくくなりがちです。そして、大量のインスリン分泌によって体が酸化しやすくなり、肌が黄色くくすんで、たるみが出やすくなります。

回避するには

このような症状に陥りやすい人の食生活は、早食いである、糖質の多い食事をしている、満腹になるまで食べる、炭水化物の多い食事をしている、間食が多い、という特徴があります。食後の眠気は当たり前ではありませんし、こうした眠気が毎食後に起きているようでは体に負担をかけすぎています。きちんとした食事の仕方をすれば回避できます。ゆっくりよく噛んで腹八分目として、炭水化物ばかりではなくタンパク質、脂質、食物繊維をしっかり摂りましょう。

   

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