呼吸状態をチェックしよう 「深呼吸と鼻呼吸」
早すぎたり止めていたり

人は通常1分間に15回くらいのペースで呼吸をしています。しかし、いつでもこのペースで呼吸が続いているわけではありません。パソコン作業などに熱中していると、1分間に30回くらいの速い呼吸になっていたり、逆にときどき呼吸を止めたりしている状態になります。

意識して深呼吸

そうした呼吸状態では、細胞への酸素供給量が減少して細胞や組織の抵抗力が低下します。すると、疲れやすくなったり、病気になりやすくなったりします。オフィスの机に座って作業をすることが多い人は注意が必要で、ちょっとした仕事の合間に深呼吸することをおススメします。深呼吸というと息を吸うことを意識しがちですが、コツは息を長く吐くことです。10秒から20秒くらいかけて、細く長く吐いて息を出しきってから吸いましょう。

口呼吸で免疫力が低下

冬になると注意したい呼吸が「口呼吸」です。特に「冬になると必ず風邪をひいてしまう」と悩んでいる人は、自身の呼吸がそうなっていないか確認しましょう。口で呼吸をしていると風邪をひきやすくなります。口呼吸をしていると異物を含んで冷たく乾燥した空気がそのまま気管や肺に取り込まれ、細菌やウイルスが増殖しやすくなるからです。しっかり鼻呼吸をしていないと免疫力を落としやすいのです。

寝ている間は要注意

朝に目が覚めた時にノドがイガイガすることが多いという人は、特に要注意です。「風邪をひいたと感じる時間帯は?」という問いに、半数近くの人が「朝起きた時」と回答しています。実は睡眠中はウイルスへの抵抗力が弱まる時間帯です。これには自律神経が関係しています。睡眠中には自律神経のうち、副交感神経が優位になって身体の各器官の働きを緩慢にします。唾液の分泌や唾液を呑み込む動きが少なくなってノドは乾燥します。すると、異物を排除する働きが鈍り、ウイスルが侵入しやすくなるのです。気になる人は部屋の湿度に気を配るなど対策を施しましょう。

    

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