睡眠不足の人におススメ ~パワーナップ~
睡眠が足りないと

脳の健康は睡眠で守られています。体を休めるには横になれば多少効果がありますが、脳の疲れは睡眠でしか改善されません。睡眠が足りないと人は心身に異常が出やすくなります。作業効率や記憶力が低下し、自律神経のバランスを崩しやすく、睡眠障害がさらなる睡眠障害を生むという悪循環が起きます。

すぐ寝られる人は

大人の場合、入眠に10~30分かかるのが普通です。ベッドに入ってすぐ寝られる人は健康的と思われがちですが、睡眠不足が慢性化している可能性が高いです。しかし、休みの日に寝だめをするのはおススメできません。早く寝て朝は同じ時間に起きるのであれば問題ありませんが、大抵は起きるのが遅くなります。2時間以上起床時間がずれると、時差ボケと同じようなことになります。毎週休みの日に起きる時間が何時間も遅くなる人は、毎週海外旅行に行き毎週時差ボケになるのと同じくらい頭を鈍らせているのです。

20分の昼寝

そうした際に活用したいのがパワーナップです。napとは昼寝(うたた寝)のことで、パワーナップとは「日中に取る15分から20分程度の仮眠」です。短い時間でも睡眠の効果を最大化する睡眠法として名付けられました。仮眠を取ることで眠気を抑え、その後の脳の働きを良くする効果が期待できます。仮眠時間は長くても20分くらいまでにしましょう。30分以上眠ると一番深い睡眠まで到達してしまうため、目覚めの不快感が強くなり、起きたあとも頭がぼーっとしやすくなります。

午後2時までに

遅くとも午後2時ごろまでに仮眠しないと、夜に眠れなくなって翌日の睡眠不足を助長する悪循環につながります。パワーナップとして活用するには、昼寝の環境をしっかり整えましょう。リラックスして座れるようにして、耳栓やアイマスクの使用等も一案です。カフェインは効き目がでるまで20分ほどかかるので、仮眠前にカフェインを摂っておくのもおススメです。

    

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