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それぞれに大切 「レム睡眠とノンレム睡眠」
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睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の2つに分けられます。レム(REM)は「RapidEye Movement」の略語で、レム睡眠とは「睡眠中に高速の眼球運動が行われている」睡眠のことを表します。その逆に、ノンレム睡眠は「眼球運動がない時間の睡眠」のことを指します。
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「レム睡眠:ノンレム睡眠=2:8もしくは3:7」のバランスが良いと言われています。眠りにつくとまずノンレム睡眠が始まり、その後に(個人差が大きいですが)60〜120分の周期で、朝起きるまでにノンレム睡眠とレム睡眠が交互に切り替わります。ノンレム睡眠は、眠りの深さ度合によって4つのフェーズに分けられます。 特に眠りが深くなる3段階目と4段階目は、いわゆる私たちが日常的に用いる「深い睡眠」に入っている状態となります。
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レム睡眠は全身の筋肉の緊張を解き、身体の消費エネルギーを低下させて身体を回復させる役割を担っています。一方でノンレム睡眠は、疲労した脳を休ませて日中の記憶を定着させる眠りです。また、勘違いされやすいですが、「レム睡眠=浅い睡眠」というわけではありません。ノンレム睡眠の1〜2段階よりも、レム睡眠の方が周囲からの刺激に対して目覚めにくいことが分かっています。
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「自分の眠りが浅い」と悩んでいる人はノンレム睡眠が不足していると思い込みやすいですが、実はそういうケースはあまりありません。そういう場合に多いのが「レム睡眠の時間が少ないこと」ことです。ノンレムの深い睡眠は入眠してから最初にくるので、睡眠時間が不足していても、深い睡眠の時間は基本的に短縮されないのです。睡眠で疲れが取れないと感じた時は、質ではなく「時間の長さ」の問題が大きいと認識しておきましょう。
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