秋になったら始めよう 〜ウォーキング〜
少しの時間でも効果あり

猛暑日が続発する真夏には熱中症リスクが高すぎましたが、少し涼しくなる秋に取りくみたいのがウォーキングです。以前は、最低20〜30分は続けないとダイエット効果がないと言われていましたが、最近の研究では、1日2〜3回に分けても合計30分以上になれば効果があることが分かってきました。

高血圧や高脂血症の予防に

ダイエットに良い面があるだけでなく、ウォーキングにはさまざまな健康効果があります。例えば、ウォーキングによる血圧を下げる効果です。週に1時間以上ウォーキングをすると、しかもこれはまとめて1時間ではなく、つまり、1回10分ずつ計6回でも、とにかく週に合計1時間ウォーキングすると血圧を下げる効果があるのです。また高脂血症予防についても、1日の歩数が多いほど善玉コレステロールが多くなると言われています。

脳にも刺激

歩くと血の巡りが良くなって神経細胞に栄養素が行き渡り、脳全体が刺激されます。座って頭をつかっていても脳の一部しか使えていませんが、身体を使うと広範囲で脳が活性化できるのです。さらに、ウォーキング習慣そのものが脳に良いとも考えられています。ウォーキングが習慣として身につくと、ウォーキング時には、脳のやる気や意欲に関係する前頭葉の内側部の厚みが増すことが判明しています。

筋肉に負荷をかけよう

筋肉量は30才からは10年ごとに5〜10%ずつ減っていきます。20〜30才を100%とすると、80才では半分以下となる計算になります。年をとるほど筋トレが必要なのです。といっても、負荷の大きい運動は高齢者には難しいでしょう。そこでおススメなのが坂道ウォーキングです。普通に歩くだけでは筋トレにはなりませんが、坂道でのウォーキングであれば足腰の筋肉に負荷をかけることができます。傾斜5度程度のゆるやかな坂道でも平地の2〜3倍の運動強度になります。

    

マガジン表紙へ