夏の夜の快眠に ー脳と体の快適温度ー

続く猛暑日&熱帯夜

疲労回復に良質な睡眠は欠かせませんが、35度を超える猛暑日と25度を下回らない熱帯夜が続くなか、寝苦しく熟睡できない日が多くなりがちです。暑くて夜中に起きてしまう人もいるでしょう。エアコンつけっぱなしは体に良くないと心配する人もいますが、快眠適温を考えれば、夜もエアコンをつけ続けた方が良いです。

脳と身体の快適温度

睡眠の質を妨げない温度は25〜26度が理想と言われています。これよりも高すぎたり低すぎたり、あるいは、寝ている間に温度が大きく変わると、脳も体も休まりません。もう一つのポイントは、脳は涼しく、体は温かく保つことです。脳にとっての快適な温度と体にとっての快適な温度は違うのです。脳は熱がこもりやすいので、脳にとっての快適な温度は24〜25度です。一方、体は27〜28度がちょうど良い温度と感じる人が多いようです。だから、脇から下は布団をかぶって体を冷やさないようにしましょう。

仕事による脳疲労

一方、ある程度の時間は寝ているのに疲れがとれない…という人が増えています。原因の1つとして考えられるのが脳の疲労です。机に座って体を動かさずに仕事をしていると、身体よりも脳が疲れています。質の低い睡眠では脳の疲労を回復させることはできません。脳疲労が睡眠の質を下げて、質の低い睡眠がさらに脳疲労を蓄積させ、ますます睡眠の質が低下する悪循環が起きています。

目を休ませる

ブルーライトを浴びると、光による刺激で視神経のみならず脳も疲れさせています。疲労していると同時に興奮してもいます。この状態のままベッドに入っても、神経が落ち着いてリラックスできるまで相当な時間がかかります。より早く神経を落ち着かせて寝入りやすくするための必要なことが目のケアです。それには目を温めることが有効で、最近は使い捨てホットアイマスクなどが手軽に利用できます。それだけ目の疲れと不眠に悩む人が多いのでしょう。

   

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