免疫力アップに良い 「夏の飲み物・汁物」
「白湯」

免疫力を下げないためには、免疫に大きく関わる胃腸の調子を整えるのが大切です。おススメなのが白湯です。内側から身体を温めて腸の冷えを防ぎます。白湯を飲むと内臓温度が上がるので、本来内臓を温めるために使われるエネルギーが消化促進にまわされ、新陳代謝が良くなり老廃物を排出しやすくなります。

「緑茶」

カテキンやビタミンCを含む温かい緑茶もおススメです。カテキンは抗酸化物質のポリフェノール成分で、ウイルスが細胞にくっつくのを阻止して感染症を防ぐ効果が期待でき、免疫細胞マクロファージを活性化する働きもあります。さらに、緑茶にはレモンの約5倍のビタミンCが含まれ、皮膚や粘膜を丈夫にして、病原体の体内への侵入を防ぐ働きが期待できます。

「甘酒」

江戸時代からの栄養飲料である甘酒も体に良い成分がたくさん含まれています。江戸時代は夏の死亡率が一番高く、体力のない子どもやお年寄りだけでなく、大人でも仕事などで無理が続くと暑さで体力が一気に低下し亡くなる人が多かったのです。そんな時に栄養たっぷりの甘酒は体力回復に効き目があり、夏の必需品として人気がありました。甘酒に含まれるブトウ糖は、麹菌によってすでに分解されているため、効率よく体内にエネルギー源として吸収できます。その他、アミノ酸、ビタミンB群、ミネラル等が豊富に含まれます。食物繊維やオリゴ糖も豊富に含まれ、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える働きもあります。

「味噌汁」

飲み物だけでなく食事の際にも温かい汁物を取りましょう。味噌は大豆からできていてタンパク質が豊富で,味噌のようなペースト状になると、麹の作用でタンパク質の吸収と消化が良くなります。夏の疲れた胃腸にみそ汁はとても良いですが、高温になりすぎると味噌汁の効能が落ちるので、飲みやすいぬるめの温度が良いでしょう。

    

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