口周りがポイント 〜免疫力アップのカギ〜
30分に1回

「うがいと手洗い」は感染症予防の双璧のように言われますが、うがいはそれほど効果が期待できません。うがいより効果的なのは定期的な水分補給です。ウイルスは粘膜に張りついて数十分で気管内に入り込むので、数時間に1回うがいをするより、30分くらいの間隔で少しずつ水やお茶を飲む方が良いのです。

口腔ケア

感染症と関係なさそうで、かなり関係性が深いのが口腔ケアです。口腔内に細菌が増えると、鼻やノドの粘膜を覆っているタンパク質の膜が破壊され、ウイルスが付着しやすくなります。そこで、口腔内に細菌が増えないよう口腔ケアをしっかり行うとウイルスの侵入を防げます。きちんと歯磨きや舌磨きを行うことが必要なのです。また、唾液がしっかり出るようにしておくことも大切です。唾液は細菌やウイルスを防御して、口腔内の汚れも洗い流してくれるからです。

口呼吸はご用心

口呼吸は免疫力に悪影響を与えます。口呼吸だと異物を含んだ冷たく乾燥した空気がそのまま気管や肺に取り込まれ、細菌やウイルスが増殖しやすくなるからです。つまり、呼吸をきちんとしていないと免疫力を落とすことになりかねないのです。パソコン等の作業に集中していると、ついつい呼吸が早くなったり、逆に途中で呼吸を止めたりしています。浅い呼吸や口呼吸をしがちな人は、普段から意識して深く長い呼吸をするように心がけましょう。

笑うと免疫アップ

ストレスがかかると、体内の副腎皮質から分泌されるストレスホルモンが血液中に増えます。しかし、笑うとストレスホルモンが減ることが、いくつかの研究で明らかになっています。笑いは健康にとってとても重要です。「面白いことがないから笑えない」という人もいるでしょうが、実は作り笑顔でも免疫細胞が活性化します。自然ではない笑いでも健康に良いのは、笑うことによって深い呼吸ができるためと考えられています。

    

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