血管を若返らせる −朝食と昼の運動−
朝食は抜くべからず

朝食を抜くと空腹の時間が長くなり、そのことによって血糖値を下げるインスリンの分泌機能がうまく働かなくなり、空腹状態でも血糖値が上がるリスクが高くなります。血糖値を正常に保つための食事のポイントとなるのが食物繊維です。糖分の吸収を緩やかにして、食後に血糖値が急上昇するのを抑えてくれます。

食物繊維を含む食品

食物繊維を含む食品は血中コレステロール濃度も低下させます。バナナは食物繊維を豊富に含んでいるので、朝食を摂る時間がない時にはバナナを1本さっと食べると良いでしょう。また、緑茶には血液をサラサラにして高血圧の解消に役立つカテキンやテアニンの成分が含まれます。血管の老化を防いて認知症予防の効果も期待できるので、朝に1杯飲むのがおススメです。

昼は足を動かす

昼にできる良い習慣のポイントは足を動かすことです。仕事中に歩くことが多い人は気にする必要はありませんが、デスクワーク中心の人は意識して足を動かすことが必要です。昼食を食べ終わったら、食後30分以内に10分間歩くことを習慣づけましょう。糖を消費して血糖値の上昇を防いでくれます。歩く時のコツはつま先から地面につけるようにすることで、そのことによって血液のポンプとなるふくらはぎや太ももを刺激できます。

ミルキングトレ

忙しくて歩き回る時間がない人におススメしたいのがミルキングトレです。第二の心臓と呼ばれるふくらはぎの筋肉を瞬間的に使うことで、脚にたまった血液を心臓に戻しやすくする動きのことです。ふくらはぎの筋肉の伸び縮みが牛の乳しぼりに似ていることから、このように名付けられました。ミルキングトレは椅子に座ったままの小さな動きでも可能です。例えば、背もたれに寄りかからずに椅子に浅く腰かけた状態で、片足を前に出して、つま先で床をポンポンと軽くたたく動きを10回、反対の足でも同じように10回繰り返しましょう。

    

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