血管が老化すると…見た目も体内も老化する
細胞には酸素が必要

細胞を活性化するにはより多くの酸素が必要です。そして、細胞が呼吸するための酸素を細胞に送り届けているのが血管です。細胞の活動によって出た老廃物は、再び血管やリンパ管を通して排泄する臓器まで運ばれていきます。

耳たぶチェック

生活や食事の不摂生などによって、血管が十分に機能を果たせなくなると、必要な酸素が十分に届かない等の不都合が生じます。血流の良し悪しを簡単に知るには耳たぶに注目しましょう。耳たぶは体脂肪が豊富で血管が少なく、その血管のほとんどが毛細血管です。血流が減ると脂肪組織が委縮するため、耳たぶにシワがある人は脳心血管疾患に罹りやすいとの報告があります。血圧や血糖値の高さが気になっている人で耳たぶにシワを見つけたら、内科で血管を調べた方が良いかもしれません。

血管の状態が良くなると

血管年齢は日常の食生活や運動習慣と強く関係しています。そして、血管年齢は見た目の年齢にも大きく関係しています。血管が老化すると見た目も老化するのです。血管の状態が悪いとシワが増えて、肌のツヤがなくなったり、髪が薄くなったりします。他にも、筋肉の衰え、高血圧、血糖値の上昇、肩こり等、さまざまな体の不調の9割は血管の老化と関係すると言われるほどです。つまり、血管の状態が良くなれば体調不良が改善されて、見かけも若くなる可能性が高いのです。

認知症とも関連

認知症も血管の老化と関連があるようです。認知症のなかで最も多いアルツハイマー型認知症は、脳の記憶に関わる部分にアミロイドβと呼ばれるタンパク質が溜まってしまうことが原因と考えられています。血管が健康的で新鮮な血液が脳に届いている人は、アミロイドβが洗い流されることで、認知症になりにくいことが分かっています。

    

マガジン表紙へ