乾燥やかゆみに注意 「春の肌トラブル」
春は乾燥しやすい

春に起こりがちなトラブルのひとつが肌トラブルで、その原因は乾燥にあることが多いと言われます。寒い時期に乾燥を気にかける人は多いですが、春になって暖かくなってくると気にしなくなりがちです。しかし、春先の空気は冬と同じくらい乾燥していることが多く、肌のうるおい成分は不足しがちです。

のどの乾燥に注意

ダメージを受けやすいのは肌表面だけではありません。身体の内部も乾燥しやすく、この時期に気をつけたいのは「のどの乾燥」です。のどは粘膜に覆われていて、空気中の雑菌やウイルスが体内に侵入するのを防いでいます。ところが、乾燥によって粘膜を覆う粘液が固まると、ウイルス除去機能が低下します。こまめな水分補給はのど粘膜に湿り気を与えるだけでなく、ウイルスを洗い流す役割があります。食事をとって唾液で潤すことも大切で、梅干しやレモンなど酸っぱいもので唾液の分泌を促すのも効果的です。

頭がかゆくなりがち

春になって暖かくなると、頭がムズムズしやすいと感じる人はいませんか?このかゆみは自律神経の働きが関係しています。冬の間は体内の熱放出を防ぐために交感神経が優位に働くようになっていて、体の血流は内臓中心に回り、手足など末端にあまり血液が送られない仕組みになっています。春になると副交感神経が優位に働き、身体のすみずみまで血流が回ります。

頭皮も詰まりがち

こうした血流の影響を受けやすいのが頭皮で、つまり、血流が良くなると頭皮がムズムズしだすのです。頭皮がかゆくなると、無意識に頭をかきむしって頭皮を傷つけがちです。また、かゆみ以外にも毛穴の詰まりに注意が必要です。春になって気温が高くなると頭皮に汗をかきやすくなります。風が強い日も多く、ほこりや花粉などからの汚れが頭皮に付着します。汗と汚れが混じったものが角栓様物質となり、頭皮の毛穴を詰まらせるのです。

    

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