40代の老化 -注意すべき肝機能と血糖値-
まず衰えるのは肝機能

40代半ばで最も注意したい老化は肝機能の低下です。若い頃はもっと飲めた、と思う人が多いのはじつは正しいのです。40代になると肝機能の低下によりアルコール代謝が停滞して、酔いやすくなり、二日酔いから抜けにくくなります。加齢で体内の水分量が減ることも、お酒に弱くなる一因と考えられます。

メタボにもなりやすい

肝機能の低下により脂質の代謝も低下し、これが40代になるとメタボリックシンドロームになりやすい要因の1つです。男性の肥満率は40代がピークという事実が示すように、40代では肥満になりやすいだけでなく、高血圧など生活習慣病リスクがぐっと高まるのです。さらに血管の硬化で血圧が上がりやすく、そのことで心臓病や脳卒中などの発症率が高まります。

炭水化物を最後に食べる

こうした体内変化が起きる40代の人に大切なのは、食事で血糖値を上げすぎないことです。食後に血糖値スパイクになると、血管中の酸化ストレスが増大し動脈硬化がすすみます。その予防として糖質を取りすぎないメニューを選ぶことも大切ですが、食べ方はもっと大切です。野菜を最初に食べる方法が有名ですが、それだけでは効果が弱いです。ご飯やパンなど炭水化物を最後に食べるカーボラストとよばれる食べ方を意識しましょう。
※血糖値スパイク:通常血糖値は正常にも関わらず、
         食後に限って血糖値が急上昇、急降下する現象

朝食が大切

血糖値コントロールに重要な役割を果たすのが朝食です。1日の最初の食事が2回目の食事後の血糖値に影響するセカンドミール効果という現象があります。タンパク質と脂質が豊富な朝食を取った時と、糖質中心の朝食を取った時とを比較すると、昼食に同じメニューを食べても前者の方が血糖値上昇は穏やかなのです。そして、一番よくないのが朝食抜きで、昼食で糖質を取った際の血糖値スパイクがかなり大きくなります。

    

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