お風呂の効用 「温め・血行促進・快眠」

体温が高いと…

寒い冬に感染症から身を守るために大切なのは免疫力です。そのために気をつけたいのが体温の低下で、体温が0.5度下がると免疫力は30%以上も低下するという研究や、体温が1度上がると免疫力が6倍も活性化するという報告があります。体温が高く保たれている方が免疫力は高くなるのは間違いないようです。

温める以上の効果

衣類や暖房などで外から体を温めているのに冷えが治らない人は、身体の中、つまり血液の循環が悪いことが原因かもしれません。入浴は、温かいお湯によって体を温められるという利点が第一ですが、さらに健康に良い側面があります。入浴によって首から下のほぼ全身を温めると、体中を血液が巡って血行が促進されます。湯船に浸かっている時は浮力があって血行が促進されやすいからです。

温かいと冷たい

「温かい」と「冷たい」をうまく使うと、効果的に身体を温められます。40度ほどの湯に入り15分以上浸かると内臓にまで温かさが行き渡ります。その後に足元に冷水をかけると、身体がその冷たさに対抗するように、足先に血を行き渡らせようとして血行を促進させます。すると、足元がポカポカになります。温かいお湯と冷たい水が自在に使えるお風呂ならではの健康法なのです。

良い睡眠にもつながる

入浴は良い睡眠に関係しています。睡眠効果に関する実験で、入浴した時としなかった時で睡眠の質の違いを調べたところ、入浴した方が熟睡の脳波がかなり多く出ることが分かっています。一時的に体温を上げると、脳から体温を下げるように指令が出され、その過程でスムーズに眠りに入ることができます。そして、体温を上げるのに一番簡単な方法が入浴です。入浴せずに夜に冷えを感じやすい状態だと、熱を逃がさないように体が反応して交感神経が優位な状態が夜になっても続いて、放熱がうまくできずに寝つきにくくなります。

   

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