悪循環スパイラルに要注意 「冷えとむくみ」
「むくみ」とは

「むくみ」は体の組織に余分な水分がたまった状態です。血液中の液体成分である血しょう成分は、血液によって運ばれてきた栄養分を臓器や筋肉などの細胞組織に届けるために、いったん血管の外へ出ていきます。そして、役割を終えた血しょう成分は、組織中の老廃物と一緒に血管やリンパ管に戻ります。

血しょう成分が戻れない

しかし、何らかの原因で血しょう成分が血管やリンパ管に戻らず、細胞組織中にたまってしまうと「むくみ」となります。リンパ管は血管より細く、リンパ管の中にはリンパ液がゆっくりと循環しています。リンパ液の流れが悪いといったん外に出た血しょう成分が回収されにくく、余分な水分や老廃物が細胞内に溜まり、むくみとなるのです。

冷えとむくみの悪循環

冷えはむくみにとって大敵であると同時に、むくみも冷えにとって大敵です。体内に水分をため込んでしまうことが冷えの原因の1つとなります。水分をため込んで血流が悪くなることで身体が冷え、水分代謝が低下してむくみが発生します。さらに、むくみによる余分な水分が、血管やリンパ管を圧迫して血行を悪化させてめぐりが悪くなります。めぐりが悪くなると身体はいっそう冷えて、むくみがとれない…という悪循環スパイラルに陥ります。

足はむくみやすい

心臓から下に向けて遠いほど重力の関係で、老廃物を吸い上げる力が弱くなります。人間は二本足歩行なので、足から心臓まで重力に逆らってリンパ液を持ち上げるのは大変で、リンパ管の働きと重力の関係上、体の中で最もむくみやすいのは足なのです。運動不足でふくらはぎの筋肉が低下していると、さらにむくみやすくなります。運動不足な状態では新陳代謝が低下して血行が悪くなっていて、リンパの働きがより悪くよりむくみやすい状態になっています。

    

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