内側から乾燥対策をすべし -体を温める
外側だけではダメ

肌の乾燥を防ぐために、化粧水やクリームなどを使用することは大切です。しかし、そのような外側からの保湿だけをしていても、肌を内側から潤わせることはできません。内側から潤わせるためには身体を温めることが必要です。

体を温める

きちんと保湿しているのに乾燥してしまう人は、身体を温めて肌本来が持っている力を引き出す必要があります。身体が温まると体内の水分調節機能が正しく働くようになり、余計な水分が体外へ排出されやすくなります。すると、肌細胞の代謝が活性化して、乾燥で萎んでいた肌の細胞に新鮮な水分が取り込まれて、肌にみずみずしさが取り戻されます。肌は本来こうした代謝を繰り返して潤っているのです。

入浴が有効

肌に水分を補給するのに入浴は有効な方法です。入浴後に肌が柔らかく感じられるのは、角質層に水分がたっぷり吸収されるためです。この状態で保湿クリームを塗ると成分が浸透しやすく、時間がたっても肌が乾燥しにくくなります。入浴後は温められた身体の熱によって水分がすぐ蒸発するので、お風呂から出たらすぐに保湿クリームを塗りましょう。入浴によって、肌に水分が増えるだけでなく入眠もしやすく、睡眠時間を多く確保できて肌の良い状態を保ちやすくなります。

加齢とともに

加齢によって肌の乾燥は進みます。水分を保つ働きのあるセラミド量は40代で10代半ばの半分まで減ります。セラミドは水分を保持している細胞のつなぎの役割があり、水分をサンドイッチ状にはさみ込んで潤いを逃がさないようにしています。そして、気をつけたい肌の乾燥部位はじつは頭皮です。頭皮の乾燥は薄毛や抜け毛の大きな原因のひとつです。ゴシゴシ洗いすぎると皮脂を荒れさせ、頭皮が乾燥しやすく抜け毛が増えやすくなります。

    

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