昔からの飲み物…緑茶と白湯のすごさとは?
カテキンの効果

日本を代表する飲み物と言えば緑茶です。お茶の成分でよく知られているのはカテキンで、糖分や脂質の代謝を促進し消化を助け、悪玉コレステロールを分解する働きがあります。緑茶は食後に飲むことが多いですが、じつは食事の前に飲むと、カテキンが胃の壁に膜をつくりカロリー吸収を抑えられます。

温度によって違い

お茶は入れる温度によって成分の抽出量が変わります。カテキンは50〜60度くらいで多く溶けだします。少し熱いお茶がだいたいこれくらいの温度です。そして、沸騰したお湯をすぐに注いでアツアツな状態のお茶だと、80度を超えてカフェインが最大限に溶け出しています。カフェインは覚醒効果があり、頭をスッキリさせる効果があります。そして、ぬるいお茶は40度くらいで、カテキンやカフェインの抽出は少なく、テアニンが多く抽出されます。疲れた身体を癒やせるリラックス効果が高くなります。

白湯(さゆ)

お茶は長い間高価品で限られた人々しか飲んでいませんでした。煎茶を飲むようになったのは江戸時代の途中からです。多くの日本人が長らく飲んできたのは、水を一度湧かしてから冷ました白湯でした。衛生上の理由から一度沸騰させて冷まして飲んでいましたが、じつは健康面から考えても冷たい水をそのまま飲むよりも、一度沸騰させて冷ました方が良かったのです。

白湯の効果

白湯は内側から身体を温めてくれるため、血行が悪くなる原因となる腸の冷えを防ぐことができて、冷え性の改善が期待できます。また、白湯を飲むことによって内臓の温度を上げやすくなるので、本来内臓を温めるために使われるエネルギーが消化促進にまわされます。そのため、新陳代謝が良くなり老廃物を排出しやすい身体となり、肌荒れや便秘改善のほか、基礎代謝アップにも効果があります。

    

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