体重が増えているからと…安心しちゃダメ!
40代から筋肉量は減る

筋肉量は40才からは10年ごとに約10%減少すると言われています。70代になると10年間で約15%も減っていきます。これは体を動かす機会が減ったからとの理由ではなく、同じような生活を続けていてもそれだけ減ってしまうということです。

筋肉量が減ると…

体重が減っていないなら筋肉も減っていない、と思い込んではいけません。体重が減っていないからといって、筋肉量が減っていないとは限らないのです。じつは逆に、筋肉量が減ると体重は増えやすくなります。筋肉は運動していなくても全体量の約2%が毎日作り替えられています。作り替えるにはその分エネルギーを消費します。つまり、筋肉量が多い人ほど、何もしなくても消費するエネルギー、いわゆる基礎代謝量が多くなるのです。

良くないダイエット

筋肉には糖を貯蔵する働きもあるため、筋肉が減ると貯めておける糖の量が減ります。すると筋肉に貯蔵できない余った糖が体脂肪となり、体重が増えやすくなります。ダイエットで何でもかんでも食事制限してタンパク質摂取量が減ると逆効果になりかねないのです。さらに、食事制限によってタンパク質の摂取量が不足すると、新しい筋肉を作ることができず、どんどん筋肉が減っていくことになります。

リバウンドした時には

タンパク質が不足すると慢性的に空腹を感じやすく、それがストレスになって過食につながるリスクが増し、いわゆるリバウンドをしやすくなります。しかも、食事制限のみで痩せたダイエットでは筋肉と脂肪の両方が減少していて、リバウンドで体重が元に戻った時には、以前は筋肉だったところも脂肪となり、同じ体重に戻ったとしても、結果的に筋肉に対しての脂肪の割合が高くなっています。同じ重さでも、脂肪は筋肉より量が多くなるので、同じ体重でも脂肪の割合が多いと見た目がより太く感じられるのです。

    

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