身近な伝統文化 民謡と和太鼓で健康に
呼吸がいい!

身近な日本文化として健康のために取り入れたいのが民謡です。農業、漁業、その他労働の場などで昔から自然に歌われ、伝承されてきたものです。こうした民謡を歌うことがじつは体にも良いことです。民謡を歌う時には腹式呼吸をするからです。

腹式呼吸の健康効果

腹式呼吸では短時間に息を吸い、ゆっくり吐き出します。息を吸う時に交感神経が刺激され、息を吐き出す時に副交感神経が刺激されます。吐き出す時間を長くとる腹式呼吸では、副交感神経がより刺激されてリラックスするので、精神的に良い影響が期待できます。一方、身体的にも血流が良くなることで、血圧が下がったり肩こりが軽減したりする効果があります。また、ホルモン分泌や体の免疫力にも良い影響があると言われています。

和太鼓はまるで全身運動

最近は趣味で和太鼓を楽しむ人が増えています。和太鼓を叩くことは体に大変良いことです。和太鼓はリズム感が大切で、真っすぐ突っ立って叩いているだけではダメなのです。お腹や手足など体全体を使って叩き、ヒザや股関節を上手に使います。全身を使って演奏する和太鼓は、ダンスに匹敵するほどのカロリー消費が望めますし、スクワットのような動きにもなっていて、太ももなどの筋トレにもなります。

和太鼓に心地よさを感じる訳

ドーンと響く和太鼓の音は、日本人にとってはお祭りや儀式で古くから馴染みのある音です。そのため、私たちはその音を心地よいと感じて、脳をリラックスさせられます。また、和太鼓を叩くことによって、脳が活性化されて集中力がアップします。これは酸素を運んでくれるヘモグロビンが脳の中で増えるためです。ちなみに、太鼓は一人でやるよりも大勢でやる方がより高い効果を得られます。グループ演奏がそろったときの達成感で、より楽しさや心地よさを感じられるからです。

    

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