生活の質を向上させるのに欠かせない 「握力」
握力に必要な筋肉とは

握力とは文字通り、腕や指の筋肉を使って手を握る力のことです。握力を発揮するために働くのが深指屈筋(しんしくっきん)・浅指(せんし)屈筋と呼ばれる筋肉です。親指を曲げる「長母指(ちょうぼし)屈筋」とともに、指を曲げる際に使われ、これらを鍛えることで握力が高められます。

日常生活の動作に欠かせない力

握力は、物をつかんだり持ったりする日常生活の動作に欠かせない力です。握力を強化できれば、日常生活の質が向上します。例えば、固いビンのふたを開ける、タオルを絞る、重い荷物やたくさんの買い物袋を手に持って運ぶなど、日常のちょっとした動作です、握力が強くなることで無理なくできる動作が増えて、日常生活でストレスを感じることが少なくなります。

衰えにくい握力

筋肉量や筋力は20代をピークに徐々に低下します。しかし、握力はこれに当てはまりません。握力が最も強くなるのは、男性は30代後半、女性は40代後半です。これは普段の生活で握力を使う場面が多く、自然と鍛えられているために筋肉のピークが遅くてピークを過ぎても他の筋肉と比べて衰えにくいという特徴があります。加齢が大きな要因とならないのであれば、握力が弱くなる理由はシンプルに「使わないこと」と考えられます。

手近に強化するには

握力強化用の器具もありますが、それより自身の体や手近にある物を使って、日常生活に取り入れて習慣づけましょう。まずは、手を開閉するだけ、いわゆるグーパー運動がオススメです。しっかり開いてしっかり閉じることがコツです。また、お互いの指同士を押し合うことで鍛えられますが、間に本など平らなものを挟んでやるのがおススメです。厚みや重さによって負荷を変えることも可能です。また、テニスボールなど手に掴めるくらいのボールを握る習慣も大切です。ボールが柔らかければ強度を低く固ければ強度を高く調整できます。

    

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