残暑の体調不良 〜原因は冷えかも〜
夏バテかと思ったら

たくさん寝ているのに疲れがとれない、身体がだるい、やる気がおきないなど、夏の終わりに不調を感じると、夏バテに違いない、暑さからきている疲れであると思い込みがちです。しかし、実はクーラーなどによる身体の冷えが原因というケースが増えています。

疲労を感じるのは?

体が冷えると疲れやすくなるのには基礎代謝の低下が大きく関わっています。基礎体温が1度下がると、およそ15〜20%基礎代謝が落ちると言われています。それによって血行不良や細胞の不活性化、老廃物がたまりやすくなるなど、疲れを感じる原因が一気に増えてしまうのです。疲労感をためないためには、身体の基礎代謝をあげることが大切です。

内臓の冷えは侮れない

冷えをケアするには内臓に気を配ることも大切です。思っている以上に胃腸は冷えに弱いのです。身体が冷えて胃腸の働きが悪くなると、どうしても代謝が悪くなり、消化不良や便秘、胃もたれ、食欲不振などの症状を引き起こします。そして、より気をつけたいのが飲み物です。夏にはつい冷たいものを飲みがちですが、できるだけ常温か温かいものを飲みましょう。

清涼飲料水は注意!

特に気をつけたいのが多量の糖質を含む清涼飲料水です。清涼飲料水に含まれる炭水化物の多くは糖類で、しかも体内への吸収が早い単糖類がほとんどです。市販されている清涼飲料水には、500mlあたり20〜45グラムの糖分が含まれ、2Lでは60〜140グラムにもなります。糖質の過剰摂取が習慣化されると体内がつねに高血糖の状態となり、ノドが乾いて多くの水分を摂取しようとします。その時にまた清涼飲料水を飲むことを繰り返すと、さらにノドが渇くという悪循環に陥ります。こうした悪循環の結果、全身のけん怠感、腹痛、おう吐などを起こしやすくなるのです。

    

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