夏の疲れをとる 「不眠解消と入浴」
涼しくなっても寝つけない

夏バテによる疲れを解消するにはしっかり眠ることが必要です。しかし、暑い時期は寝つきにくく熟睡できない人も多いでしょう。夏が終わりに近づいて熱帯夜でなくなる時期には、夜は寝やすくなることが多いのですが、その時期になっても寝つきが悪かったり、熟睡できなかったりという人もいます。

自律神経の乱れ

そうした不眠の原因の1つが先ほどのコラムに出てきた自律神経の不調です。夏の間に自律神経を乱してしまうと、やっと涼しく過ごしやすくなったとしても熟睡できないのです。大切な自律神経を整えるために、ぜひ有効活用したいのが入浴です。入浴中に交感神経と副交感神経のどちらが優位に働くかについては、お湯の温度に左右されます。夜は熱いお湯ではなく、38度から40度のぬるめのお風呂に入ると、副交感神経の働きを高めて精神的に落ち着いてリラックスできます。

入浴で整える

入浴した時としなかった時に睡眠の質がどう変わるかを調べたところ、入浴した方が熟睡の脳波がかなり多く出ることが分かっています。さらに入浴の時間にも配慮すると、より効果が期待できます。最も効果的な入浴時間は就寝の4時間前です。入浴によって体温が1度近く上がり、それが徐々に冷やされて入浴から4時間後くらいが一番寝入りやすくなります。

朝はシャワーでシャキッと

一方、朝に寝ぼけた頭をシャキッとさせるためには、湯船に浸からずシャワーを使うのが効果的です。それも42度以上の熱いお湯をかけましょう。そうすることにより交感神経が優位となり活動的になれます。ただし、いきなり上からかけると心臓や血圧に負担をかけるので、足先や手先から徐々にかけた方が良いでしょう。夜はお風呂、朝はシャワーとリズムをつけることで、乱れやすい自律神経のバランスを整えることができます。

    

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