生活習慣が大切! 自律神経を整えるー

自律神経が疲弊する

夏は自律神経を乱しやすい季節です。高温多湿に体を適応させるのが大変で、さらにエアコンによって屋外と屋内の気温差が激しくなります。そうした状況で、気温に身体を適応させる働きをする自律神経に負担がかかります。夏は1日に何度も大きな気温差が発生し、そのために過剰に働いて自律神経が疲れ果ててしまうのです。

生体リズムがカギ

自律神経がうまく働かなくなると、自律神経系が支配している体内のさまざまな臓器に不調が発生します。胃腸の不調、食欲不振、睡眠障害、抑うつなど、さまざまな症状が起こるのです。自律神経をより上手に働かせるために必要なシステムが生体リズムです。朝起きた直後に目に入る太陽光を判断材料として、それを感知した時から約10時間、活動するためにふさわしい状態を保つように、自律神経が体温や血圧をコントロールします。そして、太陽光を感知した時から約14時間後になると、体を休めるホルモンが分泌されて眠くなるのです。

昼は活動的に

自律神経を整えやすくするには、朝だけでなく一日を通して気を配る必要があります。消化器官も時間によって違いがあり、例えば胃の働きは、起床時から徐々に活動を始めて、昼ごろに最も活発になります。それ以降は徐々に働きが鈍くなるので、消化に時間がかかる脂肪とタンパク質は昼に補給するのが最も良いのです。また、昼間に効果的なのが、眠気を解消して仕事の効率を高めるプチ昼寝です。15〜20分、長くても30分間にするのがコツです。

夜はいったん体温を上げる

夜になると体温が次第に下がり、それによって眠気がもよおされます。就寝時間になっても体温が下がり始めないと、寝つきが悪くなるのです。就寝時間に体温を下げるには、夕方から夜にかけて体温を上げておく必要があります。そのためにオススメしたいのが夜の運動です。しかも暑い時期は昼間の気温が高すぎて運動しにくい状況ですから、夏は夕方以降に運動するのが良いでしょう。

   

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