足指と足裏を動かそう -健康長寿のカギー
「立つ歩く走る」ができるのは…

健康寿命を保つ大切な要因は、足を健常な状態にしておくことです。特に足の指がとても重要です。手の指と比べて役に立っていないと思われがちですが、立つ・歩く・走るなどの動作をたった2本の足で可能にするのは、足の指のおかげです。しかし最近、足指のトラブルを抱える人が多くなっています。

増える足指のトラブル

代表的な事例がハンマートゥと浮き指です。ハンマートゥは足の指がギュッとL字型に曲がった状態のことで、浮き指は直立した時に足指が反って地面にしっかり着いていない状態です。さらに、足指の変形に関して最も多いのが、足の親指が小指側に曲がってしまう外反母趾です。その状態で足の指をパーの形にしようとしても、親指が外側に広がりにくくなっています。

にぎる・持ち上げる・離す

足のトラブルを防ぐため足指の力を鍛えるには、タオルを使って足指5本で「握る」「持ち上げる」「離す」という3つの動きをするのがおススメです。タオルを床において、その端をペットボトルなどの重しで押さえ、自身は椅子に座ります。
◇にぎる        かかとをつけた状態で足指5本を使ってタオルを5秒間握る
◇持ち上げる  かかとをつけたままタオルを床から持ち上げて5秒間キープ
◇離す           足指をパーにして離す。パーのまま5秒間キープ

足裏のアーチを保つ

足裏の筋肉が弱っている人も増えています。足は片足28個の小さな骨と筋肉、靱帯で構成されていて、縦横にアーチを作っています。足裏の足底筋群が弱るとアーチが崩れます。ふだんから足底筋群を動かして、多くの筋同士の連携を促す必要があります。タオルを使ったエクササイズの他に、足首と足指周りのストレッチも大切です。足首を回したり、足指の間に手の指を入れたりして(足と手で握手をする感じ)、足首や足指周りを動かすようにしましょう。

    

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