寒暖の変化の悪影響 ー寒暖差アレルギー
春は大きな気温差

春に注意すべき「変化」は…気温差です。春は急激な寒暖差が起こりやすい時期なのです。例えば、東京の平均気温は2月が約6度、3月が約9度、4月が約15度と急激に暖かくなります。こうした寒暖の大きな差は体に負荷をかけます。

鼻炎を起こす

日によって大きな気温差がありますし、1日の中でも大きな寒暖差が出やすい時期に、寒暖差によってアレルギー症状が出るケースが増えています。短い時間での急激な寒暖変化によって鼻炎が起きて透明な鼻水が出るという症状で、寒暖差の激しい春先に多くみられます。この時期に鼻水や咳が出ると花粉症と思いがちですが「寒暖差アレルギー」というケースも多いです。

なぜ起こる?

気温の変化に伴って自律神経が影響を受け、鼻の細い血管が収縮したり拡張したりして鼻粘膜にダメージを及ぼすことで起こります。自律神経には体温調節の役目があり、寒い時に血管を縮めて体温を逃がさないようにし、暑い時は血管を広げて、温度差に体を適応させる役割を果たしているのです。しかし、自律神経がスムーズに適応できる温度差は7度までで、それ以上になると対応しにくくなって体に不調が現れます。さまざまな不定愁訴は、それが起こっていても検査で原因が見つけにくい点もやっかいです。

どう対処する?

気温の寒暖差が激しかったとしても、自身の寒暖差をなくすことが何よりの対策です。着たり脱いだりできる服装をしておき、気温や場所によって調整を図ることが必要です。また、1日の生活リズムが規則正しい時ほど自律神経の切り替えがスムーズなので、早寝早起きをして規則正しい生活をすることも大切です。活動的に過ごすべき日中はしっかり体を動かす習慣を取り入れて、ふだんから適度な運動と十分な睡眠を意識して、自律神経を乱さないよう心がけましょう。

    

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