春には意識して整えておきたい 「自律神経」

大切な自律神経

転勤や進学など環境変化によるストレスへの耐性を高めるためにも、また寒暖差など温度環境の変化に対応するためにも、この時期に意識して整えておきたいのが「自律神経」です。先ほども述べたとおり自律神経がスムーズに適応できる温度差は7度までで、それ以上になると対応しにくくなります。

働きは精密でデリケート

自律神経がうまく働いていないとそれほど大きな温度差がなくてもうまく対応できないこともあります。自律神経は呼吸・消化・血流など生きていくために欠かせない機能をコントロールする神経で、その働きは精密でデリケートです。何らかの影響ですぐに乱れてうまく働かなくなり、体の不調としてあらわれます。自律神経をきちんと整えてしっかり働ける状態にしておけば、多少のストレスや寒暖差に対しても体へ悪影響を受けにくくなります。

女性はより注意

自律神経はいったん大きく乱れると、元に戻すまでに時間がかかります。まずは自律神経を大きく乱れさせないことが大切です。男性に比べて女性は自律神経のバランスが崩れやすいので注意しましょう。自律神経を支配する視床下部はホルモンの分泌もコントロールしているので、自律神経はホルモン分泌の影響を受けます。女性は1カ月の中で生理周期に合わせてホルモン環境が大きく変化するので、女性の方が自律神経を乱しやすいのです。

呼吸を利用して整えよう

意識的に自律神経の交感神経と副交感神経を切り替えることは難しいですが、呼吸をうまく使うと切り替えをスムーズにしやすくなります。息を吸う時は交感神経が働き、吐く時は副交感神経が働きます。息を吸い込む時に5秒、吐く時に10秒かけてゆっくりと息を吐くと、副交感神経を優位にしやすくなります。多くの人は自律神経のうち交感神経が優位になりがちなので、リラックスを心がけ副交感神経を優位にしておくことが大切です。

    

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