気がつきにくい肝臓への毒 「糖と薬に注意」
生活習慣を見直す

肝臓をケアするために最も大切なのは生活習慣を正すことです。肝機能を落とす最大の原因は、糖質などさまざまな栄養の過剰摂取です。特に注意すべきは「糖・酒・薬」です。これらは適量を超えると、脂肪肝や脂肪肝炎のリスクを高めます。

毎日の負担が大敵

肝臓は回復力の高い臓器ですが、慢性的な仕事量の多さに対しては機能が落ちやすいです。そうした関連でだいぶ前から言われているのが「休肝日」です。お酒は毎日飲むのが肝臓に良くなく、毎日1合飲むより1日おきに2合飲む方が肝臓への負担は小さいのです。ただし、だいぶ前からお酒が肝臓に良くないとは言われてきましたし、休肝日という意識も皆が知るようになってきたので、最近はお酒によって肝臓を傷める人は減っています。

スポーツドリンクが…

それよりも無意識に摂っている「糖」の方が害は大きいです。甘いお菓子やジュースはもちろんですが、最近問題となっているのがスポーツドリンクです。500ml中に1日の摂取基準量を超える砂糖が含まれており、塩分も多いために肝臓への負担が大きいのです。体を動かして自分は健康的と思っている人が、運動後の水分補給で体に悪いことをしているのです。

健康オタクの不健康

さらに気をつけたいのがサプリメントです。こちらも健康に気をつけているからこそ摂取している人が多いのですが、じつは複数のサプリメンを服用することで有害作用が起きやすいのです。例えば5種類以上のサプリを服用していると、副作用のリスクは2倍になります。また、二日酔いの肝臓ケア食品としておなじみのウコンは、じつはその効果に関しての科学的根拠は乏しいと言われています。逆に、ウコンは鉄の含有量が多いために、摂りすぎると肝機能障害を起こすこともあり、じつは薬剤性肝障害のうちウコンが原因薬物として全体の4分の1を占めているほどなのです。

    

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