「とにかく立ち上がる」〜座り続けないために〜
悪いルーティンを崩すには

「座り過ぎ」を予防するにはどうしたら良いのでしょうか。座るとつい立つのが億劫になり、座ったまま何でもやろうとして座り過ぎになる、すると代謝が下がって体が重くなってますます立つのが面倒になる…との悪循環に陥ります。この悪いルーティンをくずす方法は「立ち上がること」のみなのです。

ペースを決めよう

簡単なことのようでなかなかできない人が多いでしょう。一番良いのは「ペースを決めて立つ」ことです。理想的には30分に1回、最低でも1時間に1回のペースで立ち上がると、座り過ぎのリスクをかなり減らせます。「座る状態から立つ」という動作で、ふくらはぎの筋肉が動かされます。そして「立った後に座る」という動作は、スクワットと同様の動きで太ももに刺激が与えられます。さらに、立てば自然と歩いたり動いたりするようになります。理想的には30分に1回なら3分間、1時間に1回なら5分間、立ち上がった状態で動くことです。

立ったままできる効果的な動き

歩き回れない時でも、その場でちょっと立つ余裕があれば、効果的な動きをすることができます。立った状態でかかとを上げたり下げたりするだけで、ふくらはぎの筋肉が働いて足の血流が良くなります。ゆっくりと2秒で上げて2秒で下げるくらいがちょうどよい速さです。また、まっすぐ立った姿勢からゆっくり膝を曲げて軽くしゃがんだ格好となり、再び立ち状態に戻る動きは太ももに効果的です。いわば軽いスクワットのような形で、これも2秒で曲げて2秒で戻すといったゆっくりとした動きがポイントです。

週末などに運動していても…

ふだんは仕事で座ってばかりでも、週1回のジョギングや週2回のスポーツクラブ通いなどで自分は健康的と自負している人もいるでしょう。しかし残念ながら、ジョギングや水泳など少し強めの運動を週に1〜2回するくらいでは、座り過ぎによる不健康リスクを軽減することはできないのです。

    

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