より美味しくより便利に進化 ー代替食品ー
小麦粉の代わりに

健康志向の影響を受け少し前から代替食品が増えていて、最近はその進化が目覚ましくなっています。今年は小麦の値段高騰を受けて、その動きが加速しました。うどんやパスタ、パンやお菓子など、大半を輸入に頼っている小麦粉を、国内で自給できる米粉へ代替した商品が多く発売されました。

米のように美味しく

代替商品として現在一番注目されているのが「おいしくなったオートミール」です。数年前にチャーハンやリゾットのご飯代わりに使えるものが発売されたことで、若い女性を中心にオートミールが流行りだし、3年間で国内市場が約10倍になったほどでした。しかし、米化してもオートミール特有のべちゃっとした触感や独特のにおいにより、昨年にはその動きが鈍化しました。それが今年になってオートミールを粉末にし、成型機で米粒の形状にして再加工することに成功し、本格的な代替米として活用できるようになり、常食として利用できると期待されています。

ヴィーガン店が増加していても…

代替食品を使うと言えば、有名なのはヴィーガンです。日本にもヴィーガン専門店が増え始め、特に若者に人気になっています。ヴィーガンとは完全菜食主義者を意味し、動物愛護の観点から欧米諸国で広がっており、この信条を持つ人は動物由来の食品を一切口にしません。しかし、日本でヴィーガン専門店に入る人はそうした信条から…という人はどうやら少数派です。

信条ではなくダイエット

ヴィーガン専門店で食事する人が、別の日には焼肉店で食事しているのです。日本の若者のヴィーガン専門店で食事する理由で多いのが「痩せそう・野菜がたくさん食べられる」というダイエット目的です。じつはヴィーガン食品だからといって低カロリーではありません。大豆ミートは意外と高カロリーで肉に比べてダイエット効果が高いとは言い切れないのです。

    

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