充実させたい人が増加中 「リカバリータイム」

睡眠関連は今年も流行

昨年爆売れしたのが、睡眠の質を改善する乳飲料「ヤクルト1000」でした。今年はライバル商品も発売され、睡眠の質を改善する商品は引き続き…というより、ますます売れています。さらに、睡眠関連で売れた商品が「リカバリーウエア」でした。着用すると疲労回復やリラックス効果があるものです。

睡眠=体を回復させる

こうしたリカバリーウエアは今年になると、着心地を追求した商品が出て入荷待ちになったり、比較的廉価な寝るためのTシャツが発売されたり、商品購入の選択肢が増えて、こうした商品を買い求める人は増え続けています。睡眠を単に寝るというだけでなく、その間に体を回復させるものとして、積極的に意識する人が増えていることが一因と思われます。

リカバリータイム

その象徴的な言葉が「リカバリータイム」です。この言葉は、以前は激しい動きやスポーツをした後、疲労を回復させるための時間を意味するものとして使われていました。それが最近では、睡眠や休息の時間を表現するために使われています。この言葉が使われるに伴って、そうした時間を充実させようとする人が増えて、昨今この言葉を意識した商品に注目が集まっています。

寝ている間も有効利用

今年はさらに、寝ている間に髪の状態をよくするヘアケア商品がヒットしました。つまり、寝ている間の時間を有効に使う商品が出てきたのです。さらに、睡眠時間や睡眠状態に応じてポケモンを集めて、睡眠状態も管理できる「ポケモンスリープ」がヒットしました。いわゆる睡眠のエンタメ化です。日本人の平均睡眠時間は、世界30か国での調査をみると常に一番短いのが現状です。また、生活や健康の悩みで必ず上位にあがってくるのが睡眠です。日本の睡眠関連市場は1兆円を超えていますが、潜在市場は3兆円といわれ、来年以降もますます活気を呈していくものと思われます。

   

マガジン表紙へ