前段階で気づくことが何より大切 「認知症」
MCIとは

認知症の発症者は700万人と推計され、前段階である軽度認知障害(MCI)と推測される約600万人を足すと1300万人超となります。MCIとは、記憶力、言語能力、判断力、遂行力など認知機能に少々問題があるけれども日常生活に支障がない状態です。この段階で早く気づいて対策することが大切です。

チェックしたい能力

MCIの人は5年間で約40%の人が認知症へと進行します。MCIの状態で適切な治療や予防をすることによって、認知状態が回復したり認知症発症を遅延できたりするケースもあります。定期的にMCI状態に陥っていないかについてチェックすることが大切なのです。最初に低下する認知機能が「エピソード記憶、計画力、注意分割機能」です。これらの機能を意識して重点的に使うと、その機能が鍛えられて認知機能低下を予防できます。

日記つけ・旅行計画・囲碁将棋

「エピソード記憶」とは「体験したことを記憶として思い出す」ことです。これを鍛えるのに良い方法が日記をつけることで、2日か3日遅れて書くと効果的です。レシートを見ずに買い物を思い出しながら家計簿をつけるなどもオススメです。また、「計画力」とは段取り力とも言い換えでき、行動を起こす前に効率の良い計画を立てる能力です。普段していない新しいこと、例えば旅行の計画などが効果的です。他に、頭を使うゲーム、例えば囲碁や将棋などをするのもオススメです。

一番のおススメは料理

「注意分割機能」とは、複数の事を同時にする際に適切に注意を配る機能のことです。これを鍛えるのに向いているのが料理です。あえて一度に何品か同時進行で作ってみましょう。料理は計画力(段取り力)を鍛えるためにも良く、認知症予防にオススメです。また、作った料理を誰かと食べながら会話を楽しむことも、複数のことを同時にする注意分割機能を鍛えられます。

    

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