検診とセルフチェックを両輪で ~乳ガン予防~
10人に1人が患者に

女性にとって一番受けて欲しいのが乳ガン検診です。乳ガンを患う人は年々増加し、10人に1人が罹るとされ、女性のガン罹患率1位となっています。しかも30代後半から増え、40代前半から60代前半まで高い罹患率を示し、他の部位のガンに比べて何倍も多くなっています。

10月はピンクリボン

乳ガンの罹患率は高いですが、部位別ごとの死亡率では第5位と比較的予後が良好なガンです。つまり早期発見と早期治療が大切なガンであり、そのために定期的な検診が必要なのです。10月はピンクリボン月間と呼ばれていて、これは1980年代に米国で始まった乳ガン予防啓発運動です。日本でも2000年代から取り組みが始まり、今では毎年さまざまなイベントや講演会が10月に行なわれています。10月のピンクリボン月間を良い機会として、ぜひ毎年この時期に乳ガン検診を受けましょう。

セルフチェックのポイント

乳ガンにとって検診以上に大切なのがセルフチェックです。他の部位のガンと比べて、乳ガンは身体の表面に近いところにできるため、自分で観察したり触れたりすることができ、そのことによって早期に発見されやすいガンなのです。「乳房の変形」や「左右差」、「しこり」「ひきつれ」「えくぼのようなへこみ」などを丁寧にチェックします。

具体的にどうやるの?

まずは、入浴前に鏡の前で、両腕を上げたり下げたりして、正面・側面・斜めから乳房を観察します。次に、入浴中にバスルームで腕を上げて、手で乳房の表面に渦巻きを描くようにして、しこりなどを調べます。指先をそろえてわきの下に差し入れ、リンパ節が腫れていないか確認します。さらに、仰向けに横たわって腕を上げ、乳房の内側半分を指で軽く圧迫します。腕を下げて乳房の外側半分を圧迫して調べましょう。

    

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