健康寿命を損なう大きな要因 ~脳卒中~
脳出血と脳梗塞

脳卒中には大きく分けて脳出血と脳梗塞があり、どちらも健康寿命を短くさせるリスク要因です。脳出血は、脳の血管が破れて出血し、血腫により圧迫された脳細胞が死んでしまう状態です。脳梗塞は、脳の血管が詰まってその先に栄養が届かなくなり、脳細胞が死んでしまう病気です。

リスク要因

脳卒中を起こしやすい原因はいろいろありますが、なかでも影響が大きいのは高血圧と高脂血症です。上の血圧が140mmHgを超えると脳卒中が起こりやすくなります。また、血管にコレステロールや中性脂肪が血液中に多い状態が高脂血症で、放置すると血管の壁にコレステロールがたまって動脈硬化がすすみます。

「タオルグリップ」

高血圧対策として簡単に行える「タオルグリップ」を紹介します。『①丸めたタオルを片手で持ち、3割程度の力で2分間握る②手の力を緩めて1分間休む③左右それぞれの手で1セットずつ』 タオルを握ることで筋肉が収縮して血管を圧迫し血流量が低下します。その後に力を緩めて筋肉が緩むと、血液量が上昇して一酸化窒素が分泌され血管が拡張することで血圧が下がると考えられます。タオル1枚で簡単にできて4週間続けると効果が期待できますが、止めると2週間で元に戻ってしまいます。

血液サラサラにするには

高脂血症対策としては、少しでも血液サラサラになる食材を摂りましょう。まずおススメは納豆です。納豆のネバネバの素であるナットウキナーゼ酵素には、血栓そのものを溶かす効果があります。また、血栓を集めにくくさせる「クエン酸」、血管の弾力性を高めたり血流を良くしたりする「DHAとEPA」、抗酸化作用によって動脈硬化予防に役立つ「ポリフェノール」や「ビタミンC&E」がおススメです。

    

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