「1に運動 2に食事 〜健康寿命の延伸〜」

毎年9月に

毎年9月は健康づくりの実践を促進するため「健康増進普及月間」として啓発普及活動が行われています。令和5年の標語は「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ 〜健康寿命の延伸〜」です。生活習慣を改善して健康を増進し、生活習慣病を予防するための運動です。

「食生活改善普及運動」

生活習慣病は日常生活のあり方と深く関連しているので、健康の増進を図るには、運動習慣の定着や食生活の改善といった健康的な生活習慣の確立が大切です。食生活については「食事をおいしくバランスよく」との基本テーマで、食生活改善に向けた取組を強化するために、同じ9月に「食生活改善普及運動」が行われています。

平均寿命と健康寿命の差

日本人の平均寿命は男性約81才で女性87才です。長生きの人が多い国として有名ですが、健康を表す指標として現在重要視されているのは「健康寿命」です。健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」で、現在の健康寿命の平均は男性約72才で女性75才です。平均寿命と健康寿命の差は、男性で約9年、女性で約12年もの差があり、この差を短くすることが今の課題です。

健康寿命を損ねる原因

「日常生活に制限のある期間」を短縮するには、要支援や要介護状態になりうる原因に対してしっかり対策することが大切です。長い間その原因の第1位は脳卒中だったのですが、近年その原因第1位は認知症にとって代わり、脳卒中は2位になっています。また、3位〜5位は「衰弱」「骨折や転倒」「関節疾患」と続き、これら5位までの原因で7割以上を占めています。健康寿命を延ばすためには、こうした状態に陥るリスクをいかに減らすかが重要です。全てではありませんが、多くは遺伝的要因より生活習慣など後天的要因が大きいものばかりです。

   

マガジン表紙へ